2022-04-03

マイナスプラスアパートメント。

マイナスプラス。
和訳すると、引いて足す。

余計なデザインは極力省いたシンプルな部屋に、一点集中、原色系のアイツがブチ込まれてます。

キングオブカラー？色の王様？
そんなんあるの？知んないけど、それくらいの圧倒的な存在感。

好みは分かれるところだとは思うんだけど、ファッションでも言うでしょ？
外しのテクニック。

よくあるって言っちゃえば、言い方は悪いかもしれないけど、
部屋自体は、よくあるデザイナーズマンション。

それをひっくり返す力を持つ原色系のアイツ。

ヒーローモノや戦隊モノはもちろんのコト、映画なんかでも、よくあんじゃん。
ヒーローや主役が来た途端、毎度毎度の形勢逆転。

そんな存在の原色系のアイツ。

いや、むしろ、アイツいらなくねえか？
逆に、あの原色、余計じゃねえ？
あ～、アイツさえ、いなかったらな～。

そういう声もあるかもしんない。いや、あるんだろうな。

きっと、100人中100人が好きになる部屋なんか、現実的にないだろう？
でも、100人中100人が嫌いじゃないよ。っていう部屋はあるはずだ。
それは、きっと、まぁ、ここでいいか的な部屋ね。
場所もいいし、値段も手頃だから、まぁ、ここにしておこうって部屋。

いわゆる、妥協だ。

そして、100人中3人くらいだけが大好きだよ。っていう部屋もあるはずなんだな。
敢えて、そこを狙いに行ってるんじゃないかな？

まぁ、まず、普通の人は、ここ借りないよ。
普通の部屋でいいですって人は、ここを借りないと思う。

原色系のアイツで、ふるいにかけてると思うんだよ。

受け入れられるか、否か。

ここに透けて見えるのは、アンチや批判を恐れない姿勢。

よく言うでしょ？

あなたのコトを嫌いだって言う人がいなかったら、
あなたのコトをホントに好きだって言う人もいないって。

そういうコトだよ。

アンチや批判を恐れるな。
中途半端な迷いは捨てよう。

そうやって、突き抜けたところで生み出されたであろう部屋だからかな。
この部屋には、もはや、潔さや清々しさすら感じるんだよ。

もちろん、天井から床まであるハイサッシの窓による清々しさも多分にあるだろう。
あとさ、やっぱ、立地がいい。

実は、僕は独立してからの3年間、ここをサイトに掲載しなかった。
よくあるデザイナーズマンション感に引っかかってたんだ。

でもさ、今から3年前に、タイミングが合って、ここに行ったんだよ。
で、晴れて掲載。

なんでか？って？

だってさ、いろんな物件を見てきたけど、ここほど、潔くって清々しい部屋、なかなかないぜ。

たくさんの物件を見た上で、言おう。

ここは、潔くって清々しいよ。