2020-02-27

鹿ケ谷ティンバースケルトンの唄。

あれは、暖かい木漏れ日がさす季節だった？
あれは、風鈴の心地いい音色が聞こえる頃だろうか？

いつから、ぼくはバカな事ばかりを繰り返していたのだろう。
ずっと、ぼくはココロを閉ざしたキミの目の前を通り過ぎていたよね。

もう、何度も出会えていたはずなのに。
若いぼくはキミに気づかないまま。

片手では数えられないくらいの月日が流れた。
閉じ続けていたココロを開ける日がついに来たよ。

ありのままの姿のキミが目の前にいる。
目の前のキミが生まれたままの姿になっている。

キミに可能性しか感じない。
キミとの未来しか考えられない。

ああ、ティンバー。
ああ、スケルトン。

いつも、キミはぼくにこう言うんだ。

わたしをどんな風に愛すの？
わたしをどんな風に愛してくれる？

あなたもわたしの前を通り過ぎていった人たちと同じでしょ。

あれは、京のまちが朱く染まる頃かな？
あれは、肌寒い木枯らしに吹かれる季節だろうか？

いつから、ぼくはそんな事ばかりを繰り返していたんだろう。
ずっと、ぼくはシャッターが閉まっているキミの前を通り過ぎていたんだよね。

もう、何度も出会っていたはずなのに。
バカなぼくはキミに気づかないまま。

片手では数えられないくらいの季節が流れた。
閉まり続けていたシャッターを開ける日がついに来たよ。

木造のキミがスケルトンになっている。
キミの内装が全部剥がされいる。

そこには可能性しかないよね。
ぼくは図面ばかり見ている。

ああ、ティンバー。
ああ、スケルトン。

いつも、キミはぼくにこう言うんだ。

あなたはわたしを使いこなせるの？
あなたはわたしの魅力を引き出してくれるの？

あなたもわたしの前を通り過ぎていった人たちと同じでしょ？

そんな時、ぼくは胸の中でこう思うんだ。
ぼくは違うよ、あいつらと同じじゃない。

だって、ぼくはキミにときめいた。
すぐに、ぼくはキミに恋をした。

ぼくにはキミを満足させられるだけのお金はないかもしれない。

でも、ぼくにはキミへの愛と夢と希望は、胸いっぱいあるんだよ。
そして、ぼくとキミのために汗を流す覚悟はある。

そう、時に自らノコギリやインパクトを持ってね。

だって、ぼくはキミに恋をしたからさ。

もし、キミを輝かせられないとしたら、ぼくに生きる意味はない。

片手では数えられないくらいの季節が流れた。
閉じ続けていたココロを開ける日がついに来たよ。

目の前のキミがありのままの姿になっている。
目の前のキミが生まれたままの姿になっている。

キミに可能性しか感じない。
ぼくらには未来だけがあるよ。

ああ、ティンバー。
ああ、スケルトン。

いつも、キミはぼくにこう言うのさ。

あなたはわたしをどんな風に愛すの？
あなたはわたしをどんな風に愛してくれる？

あなたはわたしの前を通り過ぎていった人たちと違いますように。