2021-01-28

ドレープ。

またまた、オーナーさんから、メールをいただきまして、馳せ参じました。

オーナーさん自身が使うためにリノベーションをされた部屋。
すごくこだわって直されているので、とても、魅力的だった。

そもそもメゾネットで、角部屋で、広いテラスがあって、単純に部屋、空間としての基礎能力は高い。そこにデザインが加わるとなると、鬼に金棒だよね。

いろんな角度から、紹介できるなぁと、お部屋を拝見しながら、思っていた。
そして、さて、どの角度から、どう切り取ろうかなって、なんて事を思いながら、撮影に入った。

写真を撮る時って、明るい方がいいからさ、初め、カーテンを全開にして撮影してたわけよ。

そしたら、オーナーさんから、こういう話を聞いたんだな。

部屋全体の、空間のリノベーションはもちろんの事、照明から、カーテンまで、同じデザイナーさん？設計士さん？建築士さん？がデザインされているって。

照明を点ける、消す。
カーテンを開ける、閉じる。

空間の空気が一変するんだな。

ちなみにさ、窓の前のカーテンはよくあるよね。
その用途以外で、空間の間仕切りとして、カーテンを用いられている箇所があった。

柔らかく、ゆるく、優しく、空間を間仕切る。
いや、柔らかく、ゆるく、優しく、空間を繋いでいるようにも見えた。
何もない時よりも。

通常、間仕切りって、壁やドアなんかでやっちゃうよね？
そりゃ、確かに、空間は切れるけど、ぶった切られている感は否めないでしょ。

その点、カーテンだからさ、当然、向こうが透けて見えるわけよ。
カーテンの向こうの空間を感じられるわけだよ。

その様が色っぽくもあり「ドレープ」だなって思ったんだよ。意味もわからずね。
下品じゃない色っぽさって言うのかな。どこか女性らしい柔らかさもあってね。

階段部分から続く、斜めのカーテンは溜め息が出るよ。美しくて。僕の中のハイライト。

この「ドレープ」っていう言葉の意味が、わからないから、事務所に帰って、調べたよ。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説によると「語源は布切れの意のラテン語 drappus。転じて、布地を織ることの意になり、現代では多く物体をおおう掛け布、垂れ布、またそれを掛けたときに生じる布地特有の自然なひだを意味し、古代ギリシア・ローマの巻衣 (まきい)、インドのサリーなどにその典型がみられる。現代では、おもに婦人服の柔らかさ、やさしさ、優美さなどを表現する手段として用いられる」だそうです。

うん、なんだかわかったようなわからないような。

ねぇ？

ああ「ドレープ」ばっかり、押しすぎた。やっちまった。

部屋や空間のかっこよさは、写真で充分伝わるからさ、僕は、現場に行かないとわからない空気のようなものを伝えたいんだよ。

そう言わず、一般的なやつも行こう。まずは、用途から。

オーナーさんは、5階部分を住居、6階部分は自宅内事務作業スペースとして使われていたそう。基本的には、その使い方レベルまではいいみたい。来客がなかったり、看板あげない事が条件ね。もちろん、住居オンリーがベスト。

初めにも書いたんだけど、メゾネットで、角部屋で、約45㎡ほどの広いテラスがあって、部屋としての基礎能力は高い上、リノベーションルームとしても単純にかっこいい。

ポイントを挙げると、玄関から続く廊下が奥に行くほど広くなっていて、空間の広がりを感じさせてくれるとことかね。

あっ、ちなみに、5階の照明の灯りが消えた状態で空中に佇む様は、太陽系の惑星感あったよ。

最後に、この分譲マンション、実は僕は今まで知らなかったんだけど、外観、共用部分もさ、豪華客船みたいで、かっこよかったんだ。うん、豪華客船に乗ったことないんだけどね。

「ドレープ」で「ドープ」なリノベーションルームあります。