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2020-12-14
この物件情報を見た時、直感的に、ああ、ここは行かなきゃいけないなと思った。
こいつを救えるのは、僕だなと。
呼ばれている気がしたね。完全に。
木造の大空間。
僕は、いろんなところで「京都は死にきれていないまちだ」なんて言ってる。
前提として、東京を中心とした拡大経済、資本主義経済と地方から何年も前に始まっている、その社会から脱却し、折り返した社会がある。
地方は、拡大経済の限界の先の壁にタッチして、もう、何年も前に折り返している。
いや、正確に言うと、折り返しはしていない。
なぜなら、来た道を戻っているのではなく、微妙にレイヤーの違う、緩やかな螺旋階段のように、昔の大事なモノに今の感覚を足して、進んでいる。
京都は、その価値観の狭間で、もう何年も、足掻いている。
資本主義経済的には当の昔に死んでいるのに、観光と学生でまちの首の皮が繋がってしまっている。
体は死んでいるのに、首から上だけ、辛うじて繋がってしまっている。
海外や他府県の人から見える顔だけを残して。
繋がっている。じゃなくて、繋がってしまっているのよ。
あの子に言われたな。
「京都で不動産やってる、あんたがそんな事を言うて、どうすんねん!そんなん言わんと頑張ってよ!」って。
違うよ。
このまちで不動産をやっているからこそ、敢えて、僕は言うんだ。
京都で、今まで通りのやり方で、今まで通りやったら、うまく行かないよっていう警鐘。
だってさ、肝心要の不動産屋さんは、借りてもらって、買ってもらって、初めて、お金になるからさ。
口が裂けても言わないよ。
京都のまちなかで、ちゃんとやりたい事をやって、商売を成り立たせるのは難しい。
だからこそ、まちなかでやりたい事とビジネスの両方を成り立たせている人はスゴいんだけど。
不動産屋がそんなん言ってたら、京都の価値が下がってしまって、ダメじゃないか!
オマエ等の仕事は、不動産の資産価値を高める事じゃないのかよ!ってね。
言われるかもしれないね。
違うよ。(二回目)
今の京都は人の価値より、不動産の価値を優先しすぎだよ。
バランスがおかしい。
だから、不動産の価値と不動産の価格が合わない。
不動産の価値?建物の価値?
勘違いしちゃいけない。
京都は大都市か地方か、どっち寄りかとと言われたら、今や完全に地方寄りよ。
大都市くらいよ、単なる不動産だけで価値があるのは。いろんな人が使いたい使いたいって言うからさ。
でも、地方なんて、不動産の価値がゼロなんてとこ、たくさんある。
不動産や建物の価値は、そこを使える状態にして、そこを使ってもらって、初めて価値が生まれる。
需給バランスが崩れて、使われずに、ただ、朽ちていく不動産や建物なんて、一部の廃墟マニアが喜ぶだけじゃないか。
それに何の価値がある?
意図的に廃墟にして、お金にかえるなら、まだ、わかるよ。
ちゃんと、遺跡、遺産として、次世代に遺すのならね。
その例外を除いたとしてよ?
根源的に価値があるのは、その不動産や建物を使ってくれて、価値をあげてくれるかもしれない人間じゃないの?
だとしたら、不動産や建物に関わる人は何を守るのよ?
人間だろうよ。
だから、僕は言うのよ。
京都のまちなかで店を構えたら、お客さんが来てくれるよ!って時代は当の昔に終わったよって。
だからこそ、不動産や建物を借りたり、買ったりする人はその不動産や建物の価値が、
その物件に設定された貨幣の価値と見合うかを判断せにゃならんと思うって話よ。
どこのまちにでもある、どこにでもある建物を借りたり、買ったりしたらアカンのよ!
おっと!
熱くなり過ぎちまったな。
最後にタイトルに触れとこう。
「ザン」
知ってるかな?
建物の内部を解体する時、建物の壁とかにメモ書きみたいに「残す」とか「残し」とか、「トル」とか「撤去」とか「解体」とか書くのよね?知らんけど。
この建物にも書いてあった。
「残」と「解体」の言葉。
残すところと潰すところ。
もうね、思うんだよ。
こういう建物は、建物全体に大きく「残」って書いてよ!ってさ。
グーグルアースから見てもわかるくらいの大きさで書いてよ!って思うわけだよ。
こういう不動産?建築?建物?物件?
こういうとこを残さなアカンのと違う?
こういうとこを使わなアカンのと違う?
京都のまちで何かやるならさ、こういうとこでやったほうがいいと思うんだな。
こういう建物を活かしていかなきゃ、京都というまちに未来はないと思うんだよ。
こういう場所のこういう建物を解体せずに、うまく活用する事が、京都という「まち」の未来への鍵になるんじゃないかな。
西陣、壬生、一乗寺。
物件名 | 上京区小寺町作業場跡 |
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タイプ | - |
面 積 | - |
家 賃 | - |
共益費 | - |
礼 金 | − |
敷 金 | − |
保証金 | - |
更新料 | - |
駐車場 | 無 |
所在地 | 京都市上京区猪熊通一条下る小寺町 |
交 通 | 地下鉄烏丸線 今出川駅 徒歩15分/地下鉄東西線 二条城前駅 徒歩23分 |
構 造 | 木造瓦葺平家建 |
完 成 | 築不詳 |
入居時期 | - |
取引態様 | 仲介(※成約の際、仲介手数料として成約賃料の1ヶ月分(税別)が必要になります。) |
備 考 | 火災保険:加入要 賃貸保証等:加入要(全保連、4C's、日本セーフティー等) 保証金の償却あり(2年毎100~0%償却あり) 前面道路(約3.3m)が狭いことと入口の梁高(約2m)の加減で大型車両(トラックは2t程度まで)の進入は困難です。 奥の空地(約63坪)の利用は駐車スペース、作業スペースとしてもご利用いただけます。 屋根工事は貸主負担で工事予定 |
情報更新日 | 2021年4月12日 |