2021-03-29

ジパング。

なぜ、今回のタイトルは「ジパング」なんやろうね？
写真を見た感じ「ジパング」感はないよね？

僕もそう思う。名付けた僕もびっくりしています。

いつも、たいていね、僕が物件紹介文を書く時は、大きく分けると、仮のタイトルを書いて、写真なんかをアップしたり、手癖で文章を書き進めて行って、最終的なタイトルを決めるパターンとタイトルから文章まで書く前に、がっつり決まってから書きあげるパターンのふたつのパターンがあるのだけれど、今回は、前者のパターン。

例によって、仮のタイトルのまま、手癖で書き始めてみようと思います。

もし、万が一「ジパング」というタイトルのままアップされて、この文章を今、あなたが読んでいるとしたら、それは晴れて、仮タイトルが本タイトルに採用されたという事です。

では。

なぜ、僕は「ジパング」なんて仮タイトルを付けたのだろうね？まず、そこから、掘り下げてみよう。

ひとつの仮説を紹介してみます。

京都市って小さいコンパクトなまちだからさ、大体の場所は、みんなの目に触れるようになってきていて、多くの人に認知されるようになってきている。京都市の中での未開の地は、未開の建物は、少なくなって来ていると言える。

ほとんどの場所が、みんなの地図上に記されている。

その前提に立ってね。さらに、僕は、京都生まれの京都育ち、しかも、20年くらい不動産業界にいるのにも関わらず、この土地にある、この建物の存在を知らなかった。

いや、おそらく、この建物の前を通りすがった事すらもないレベルだった。

北山から精華大学へ抜ける道から、ほんの少し逸れるだけで、眼前に広がる別世界。

そう、察するに、ここに行って、この建物を見たときの僕の気分がマルコ・ポーロだったのかな？という仮説。

じゃあ、なぜ、タイトルはマルコ・ポーロじゃないんだろう？

なぜかと言うとね、僕の頭の中に、マルコ・ポーロよりジパングの方が完全に先に出てきたからさ。

大事なのは、マルコ・ポーロじゃない。

確かにね、この建物、この部屋自体、手がかかるし、この建物があるエリアは第一種低層住居専用地域っていうところで、ある程度、使用用途も限られてしまう。その上、土砂災害警戒区域（一部、土砂災害特別警戒区域）に位置するので、リスクもある。

なのに、なんで、載せるかなー。

ひとつ言える事はさ、僕の目には、ここが、黄金色に輝いて見えたんだな。

お金に紐づく方の富の象徴としての黄金ではなく、ハイスタンダードのステイゴールドの方のゴールド、黄金。

ご存じない方は、検索して歌詞を見てきてねー。

はーい、おかえり。

そう、輝き続けようぜのステイゴールドの方の黄金の輝きよ。

そして、直しようで、やりようで、使いようで、あいつは更に輝くんだろうなって、感じたんだな。

黄金の原石ってあるの？知らないけれど、黄金の磨いてない状態の輝きだなって感じた。黄金って磨いて輝くの？知らないけど。

初期衝動のような形にならない歪な輝き。

そう、赤ちゃんが生まれたときの輝きのように、まだ具体的な形にはなっていないけれど、それはそれは、確かな溢れ出る輝き。

人だって、建物だって同じだと思うんだな。

折角の輝きも、磨かなければ、やがて、光を失う。

でも、言い方を変えれば、磨き続ける事をやめなければ、輝き続けられる。そう信じている。

一般常識的な意見での輝いているとされる場所、建物ではない、あなたの地図に載っていない場所に、輝きは眠っているのかもしれない。

そう、今、あなたが目にしているのは手に取る事のできない輝きを放つステイゴールドの空間「ジパング」