2021-09-15

ジャストウェイユーアー。

このお部屋、この建物ね、実はね、もう数年来の片思い。

いっつも、空き予定で決まってしまう。

ううん、きっと、僕の思い込みだよね。

わかってる。わかってるよ。

いや、たぶんね、きっと、いつもいつも、空き予定で決まっていたわけではないと思う。

でもね、確実に言えるのは、僕があなたを思い出すタイミングでは、いつも、確実にすれ違ってきた。

ここ数年ずっとね。

あなたは、いつも、僕の手から、するっとすり抜けていく。

ふたりのタイミングが合うのって、こんなに難しいんだね。

うん、やっと会えたね。うん、やっと、少し仲良くなれた気がするよ。

物件情報ではいつも見てた。

きっとね、きっとだけれど、賃貸物件の新築を建てる時、無垢材のフローリングを使うって、まだまだ少ないはずだよ。

たぶんね。

まぁまぁ、百歩譲って、あるとしようよ。

でもね、僕はわかってるんだ。

きみの魅力は、室内のフローリングが無垢材ってだけじゃない事を。

え？まだ疑ってる？

いいよ。じゃあ、ひとつひとついくね。

いい？

まずね、エントランスから始まるよね。

天井を見上げたら、木だよね。

ちょっと待って、今、急に思い出したんだけど、エレベーターの床も木じゃなかった？

そこの写真がないから、確認できないけど。

違っていたら、ごめん。

だってさ、エレベーターの中は、基本、油断してるから。

そして、エレベーターをおりて、ドアを開けて、部屋の中に入ったら、ドアやクローゼットの建具、窓の内サッシ、全部、木だよね。

わかってやってるでしょ。僕が食いつくのをわかってやってる。

完全に僕の気を引こうとしている。

たぶん、たぶんだよ。

そこまでしているところは少ないはずだよ。そこまで徹底しているところは少ない気がするよ。

僕の勘違い、僕の思い過ごし、僕の自意識過剰かもしれないけれど。

僕から見た、きみの魅力は、バランスって言葉に尽きると思う。

まぁ、人で言ったらさ、後天的に身につけたものじゃなく、先天的な部分の魅力、物件で言えば、たとえば、立地の魅力とかもあるとは思うんだ。立地だけは動かせないからね。

魅力のバロメーターの五角形くらいのやつあるでしょ？
たぶん、ちょうどいい形になると思う。

バランス。

This is ちょうどいい。

バランスって言った時点で、たとえば、いかに尖ってるかランキングの物件で言ったらさ、そんなに上位には食い込まないのかもしれない。

これは、完全にいい意味でね。

でもさ、いざ、僕のサイトに並ぶとさ、あれ？意外と普通じゃない？なんて言う人が出てくると思うんだ。

ううん、気にしないでいいよ。

きみは、そのままでいいと思う。

そんなきみがいいって言ってくれる人がいると思う。

そんなに尖ってなくていいって言う人、意外と多いもん。
そんなに個性的でなくていいって言う人、意外と多いんだ。

普通の感じは好きになれないけど、そこまで尖ってなくていいって人、多いんだよ。

だからね、近い将来、きっと、きみは誰かに愛される。

そんなことはわかりきっている事なのかもしれないけどね。

この物件紹介文のタイトル。

Just  way you are。

誰かの歌だよね？異国の誰かの歌だよね？

和訳は、素顔のままで、そのままのきみでいて。

うん、ありのままで大丈夫だよ。

きっと、誰かが、見つけてくれる。

いつの時代も揚げ足を取る人はいる。

でも、きみはきみのままでいい。

大丈夫。きっと、誰かがあなたを見つけてくれるから。