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原谷ブッシュクラフト。

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お久しぶりの募集になります。2025年の現代にこんな物件の募集をしても良いのかしらと自問自答をしながら、始めます。

さて、長い前フリから始めますわよん。

原谷の物件を載せるのは、実は独立してから2度目(しかも、同じ物件)なのです。
うちがやってる事やうちのサイトの世界観から考えると、掲載されてても全然おかしくないのにね。

別物件で言うと、前社時代に原谷の売り土地(!)で物件紹介文を書いて、ザワザワさせた以来です。
このリンク先の下の方にあります→『シャングリラ。』あっ、本もわずかに在庫ありますよ…。

さてさて。

原谷をご存じない方のために、ウィキペディアさんからダイジェストを。

〇1948年(昭和23年)、洛北開拓農業協同組合(開拓農協)が設立され、満蒙開拓青少年義勇軍京都第三中隊長の前原関三郎を組合長として、開拓計画を策定。19世帯が入植した。

〇居住環境に改善がみられることで、1965年(昭和40年)頃から、徐々に一般住宅の建設が増加し始めた。

〇1971年(昭和46年)に市街化区域に指定され、2年後に都市計画上の原谷特別工業地区に指定されると、西陣織の職人やマイホームを求める人たちが次々と引っ越してきた。

〇1980年代のバブル景気が入植者の代替わりの時期とも重なった。酪農施設に対する臭いや鳴き声などの苦情が相次ぐ中、入植以来携わってきた農業を止め、相続税対策を兼ねた分譲やマンション建設、貸工場経営などへ転業する動きが進んだ。

〇平成に入り、1997年(平成9年)に市道衣笠緯40号線(氷室道)の拡幅改良工事、2001年(平成13年)に下水道の敷設工事がそれぞれ完了したことで人口増のピークを迎えた。

〇当地内のほぼ全域が一括して都市計画上の原谷特別工業地区に指定されており、一般住宅、事務所、小規模な工場、そして既耕地が混在している。計画的に整備されず宅地開発が行われたために、町並みにまとまりが見られない。

とある。

そんなこんなの背景から、京都市内ながらも、良くも悪くも、僕らの見慣れた京都の街中の風景とは、まったく違う景色が目の前に広がる。そんなまちにある今回の物件。

全体としては、二階建ての母屋と小さな小さな二棟の小屋、そして、緑があふれる敷地。そして、駐車場2台分。

ここの話をすると、長くなるんだけどさ、そもそもの始まりは、2013年頃に遡る。

とある物件の募集を依頼してくださったオーナーさんと出会った。その人は自分のライフワークは哲学だと言い切り、それ以外でも、独特の感性と独自の世界観、視座を持つ、素晴らしき変人だった。彼は言う「今、住んでいる鉄骨3階建てのビルと離れの平屋を貸したい。自分は原谷で小屋でも建てて住むから」と。聞くと、歳を重ねて、生き方が変化し、必要なものが変わって来たそうだ。

その物件は、ほどなくして、無事に成約した。

2014年の春、そのオーナーさんから、再び、連絡があった。「あの時に言っていた、自分が住むためのミニマムな小屋ができつつあるよ」と。話を聞くと、次の移住先を探していて、その準備が整うまでの期間だけ住むのだと言う。

いてもたってもいられず、見に行かせていただいた。まだ、これからのタイミングではあったが、その人の脳内を見せてもらっているようなワクワク感があった。

2014年の秋、小屋がすっかり完成して、そこで生活されている時も遊びに行かせてもらった。

それから7年。

ついに「移住先の準備が整いつつあるので、あそこを募集してもらおうと思う」という連絡が来て、現場へ。7年前、まだまだ、大人しかった敷地内の緑が敷地内を縦横無尽に駆け巡り、果物もなっていた。

写真を見てくれたらわかるかもだけど、一応、言っておこうかな。

ハードルは高い。とっても高い。家賃が安いから、住んでみようかな?なんて軽めの気持ちで行くと大ケガをする。基本的にはすべて借主の責任で、借主の負担となる。

DIYが趣味なんですよーって人でも荷が重いレベル。DIYをキャンプだとしたら、完全にその先のゾーン。

サバイバルの寸前。原始人の生活の手前。

そう、ブッシュクラフトだ。

念のため、もう一度、メンバーを紹介するよ。

一見、普通に見える母屋。これに騙されないで。それに、最低限の暮らしができる小屋。いや、最低限の暮らししかできない小屋。まぁ、そこにすべては詰まっているんだけれどね。そして、庭とも畑とも言えるジャングル。緑。

使い方としては、母屋の1階をアトリエに、母屋の2階、もしくは、小屋で生活をする。そして、畑を再開墾し、食物を得て、無駄を省いた、より生物としての人間らしく生きる。

いや、ひょっとしたら、僕も想像すらできない使い方をする人が現れるかもしれないね。

いや、来てほしいな。

さぁ、バトンは渡された。次はあなたがここで生きる番だ。

何が正解かわからない、この世の中で

自分の信じる方へ

さぁ、生きろ。

物件名 原谷にある建物
タイプ 母屋+小屋2軒(部屋棟と水まわり棟)+畑、緑
面 積 1F約61.74㎡+2F約30.73㎡(母屋)+約3.29㎡(部屋棟)+約3.59㎡(水まわり棟)+約300㎡(畑、緑)
家 賃 55,000円(内税10%、5,000円)
共益費
礼 金 110,000円(内税10%、10,000円)
敷 金 50,000円
保証金
更新料 再契約料 27,500円(内税10%、2,500円)/定期建物賃貸借契約2年
駐車場 2台無料
所在地 京都市北区大北山原谷乾町61番地7
交 通 市バス 原谷口停 徒歩5分
構 造 木造2階建(母屋)、木造平家建(部屋棟)、コンクリートブロック造(水まわり棟)
完 成 1970年3月(母屋)、2014年5月(部屋棟&水まわり棟)
入居時期 即入居可
取引態様 仲介(※成約の際、仲介手数料として成約賃料の1ヶ月分(税別)が必要になります。)
備 考 ※写真は2021年9月撮影のもので現状は少し異なります。
・母屋1階奥は材木が減り、比較的キレイになっています
・母屋1階トイレは蓋をされています
・母屋1階手前は家財、バイク等が撤去済みです
・母屋2階奥が畳表替えをした畳が敷いてない状態
・母屋2階手前のキッチン撤去済み
・敷地の緑が荒れている
※現状貸し
※基本構造部、躯体を含めた、すべての改装は借主負担。シャッター、浴室、トイレ、キッチン、エアコン等は残置物扱いで保証なし
※当然、改装可(要事前承諾)また、改装にかける費用により、フリーレント(賃料が発生しない期間)等の相談可
※庭木の剪定、畑、緑の管理は、借主負担。
※飲用水として利用可能な共用井戸水あり(共用井戸ポンプの電気代は借主負担、ポンプの管理も借主)

募集用途は、アトリエ、オフィス、ショップ、ギャラリー、倉庫、もしくは、それらと住居を兼ねるもの。

再契約手続料:27,500円(内税10%、2,500円)
保証会社との保証委託契約要(初回:月額合計の100%、1年毎:10,000円)
口座振替手数料:330円
火災保険加入要(業種等により金額は変動)

トイレ:小屋(水まわり棟)に洋式、母屋に洋式の共用あり
浴室:母屋に浴槽あり
キッチン:小屋(水まわり棟)にあり、母屋2階に給排水あり
エアコン:小屋(部屋棟)に1基あり

ガス:プロパンガス 現状2契約(母屋2階キッチンと母屋1階浴室)と小屋(水まわり棟キッチンとシャワー)
電気:現状2契約(母屋2階、母屋1階奥、母屋和式トイレ、母屋浴室)と(母屋1階手前、小屋)
水道:現状水道水と井戸 水道水(母屋浴室、母屋和式トイレと2階キッチン)、井戸水(小屋と共用トイレ、シャッター前蛇口、井戸横蛇口)
情報更新日 2025年12月7日