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2025-10-25
ハロー!約2年弱ぶりに、この部屋がKAWABATA channelに帰ってきました。
この文章を書いたのは、実に10年前、2015年の事だそうだ。
ヘイ!この10年間で不動産業界、設計業界、建築業界の在り方は何か変わったかい?
ヘイ!この10年間で不動産の生み出され方に何か変化はあったのかい?
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この建物をリノベーションしたのは、いつの事だったかな?
なんてね。知ってるさ。前の会社を辞める少し前だ。
今、振り返っても、思うなぁ。
業界的には、少々、革新的なプロジェクトだった。一点を除いて。
何がって、その過程がね。
元々、建築業界も含めて、不動産業者の立ち位置は消費者に一番近くてニーズをある程度、把握している。はず。
にもかかわらず、賃貸マンションを建てる時のスタンダードな流れは、オーナーさんと建設会社で話をして、建設会社から設計士の先生へ話が行き、プランを考えたり、図面を書いたりする。その図面を元に建設会社が建築費の見積もりを取る。並行して、図面と物件所在地の地図が不動産業者にFAXで送られて来て、不動産業者が賃料を査定する。
不動産業者にできる事はそれ以上でもそれ以下でもなかった。
この流ればかりではないにしても、以前は、経験上こんな感じのイメージを抱いていた。
スタートが設計事務所と建設会社、逆の場合もあるし、不動産業者発信の場合もある。
だが、大まかな流れは同じで、そういう場で不動産業者が声高に意見する事は、まぁ少ない。
やっぱ、一不動産業者ごときに何ができんだ?って思われてたり、それを跳ね返す、根拠のあるコンセプトやアイデアを持ち合わせていなかったのもあるかもしれない。
我々、不動産業者が、どっぷりプロジェクトチームに入って、コンセプトメイキングや間取りのアイデアを出したり、ディティールのデザインまでを考える事は稀だ。
それが、この時は、オーナーさんまでが、その輪に加わって、オーナー&設計士&建設会社&不動産業者で膝を突き合わせて、対等に意見を言い合えるという理想的なチームができたんだな。
ホント、よかった。
一番初めに、一点を除いてって前置きした内容。
プロジェクトチームとして、ミーティングにどっぷり参加したり、がんがんアイデアを出すのなら、事前にちゃんと話をして、もらうべきフィーをもらうべきだったね、ホントは。会社には悪い事をした。ここは課題として残った。
と長い前置き。まぁ、誰も読んでくれないだろうな。長すぎるぜ。
この部屋の間取りは、僕が提案して採用してもらったモノだ。
この面積だと、ここに入居するのは単身者、新婚さんか同棲カップル、もしくは小さいお子さん一人を加えた三人。
寝室とリビングを分けずに、でっかい一室で一人ゆったり暮らしたり、二人か三人で仲良く過ごそうじゃんっていう間取り。
でも、部屋が物でいっぱいになると嫌だから、詰め込み用のウォークスルークローゼット。
既製品の靴箱はダサいから、構造用合板を使ったシューズシェルフ。
玄関部分もフェイク素材は使いたくないから、モルタル仕上げ。
天井はペンキ塗装、リビングの壁面の一面はモルタル仕上げ。
床は、メープル無垢材フローリング。
廊下の照明を利用した号数表示。
あ~こだわった。
たぶん、今の僕たち家族が住んでいる部屋の原型がここにあるんだろうな。
この部屋のキーポイント、ウォークスルークローゼットの位置はここだ!という必然性をいろいろ説明していたんだけど、そうそうたるメンバーの中で気を遣っていたのもあって、いまいち、イメージが伝わらなかった。
だから、もういいやって思って『あ、あのイメージは、ス、スーパーマンです。』って言った。
これが、どっとウケて、急にチームの距離が縮まった。
スーパーマンがプロジェクトチームをひとつにしましたとさ。
ああ、懐かしい。
朝、会社に行く前に、部屋着(スーパーマン的にはスーツ)のままでウォークスルークローゼット(電話ボックス)に入って、スーツ(コスチューム)に着替えて、そこから出ていくときには臨戦態勢。そこから、飛び立つように、会社へ。帰宅時は、その逆。
家に帰って直行でウォークスルークローゼットに入って、部屋着に着替えて、家族の顔を見る時にはただの自分に戻っている。
この間取りには、そんな想いが込められています。
| 物件名 | 12pages |
|---|---|
| タイプ | 8 |
| 面 積 | 約48.5㎡ |
| 家 賃 | 75,000円 |
| 共益費 | 4,000円 |
| 礼 金 | 100,000円 |
| 敷 金 | 100,000円 |
| 保証金 | - |
| 更新料 | 賃料の1ヶ月分/2年契約 |
| 駐車場 | 空無 |
| 所在地 | 京都市北区紫野西泉堂町 |
| 交 通 | 市バス 紫野泉堂町停 徒歩2分 |
| 構 造 | 鉄筋コンクリート造3階建 |
| 完 成 | 1973年5月完成(2014年3月リノベーション) |
| 入居時期 | 即入居可 |
| 取引態様 | 仲介(※成約の際、仲介手数料として成約賃料の半月分(税別)が必要になります。) |
| 備 考 | リビング天井ペンキ仕上げ、リビング壁面一面モルタル仕上げ、床メープル無垢材フローリング インターネット無料、ガス2口コンロ付システムキッチン、エアコン1基 水道代実費、更新手続料:25,300円(内税10%、2,300円)、退去時清掃代:55,000円(内税10%、5,000円)、火災保険:27,000円/2年、くらしーど24:16,500円、鍵交換代:22,000円(内税10%、2,000円) 全保連利用必須 学生:初回のみプラン 20,000円 社会人:毎年プラン 月額合計の50%、更新12,000円/年 初回のみプラン 月額合計の80% 口座振替サービス:440円/月 ※写真は、同タイプの12号室の写真です。 |
| 情報更新日 | 2025年10月25日 |