2022-10-03

こもれび。

マンションのように見えない、有機的な曲線に包まれた幹、葉、茎、根、球根を持つ建物。

この地は、遠い昔、平家物語に書かれた「西八條殿」の跡地だそうです。

長い年月を経ても、そんな遙かな、悲しくなるような記憶をこの地の人たちは、
大切に語り継いでいます。

そして、時は流れて現在、小さい建物が密集して建ち並ぶまちがあります。
そんな歴史ある場所にマンション然とした建物を建てるべきではないでしょう。
って、そんなスタートだったようです。

平家の栄華と没落を描いた平家物語。

栄枯盛衰。

そんな物語へのアンチテーゼとして、この地で、樹の不滅性を表現しようとされた。
その土地を永く永く見守る木。

静かな植物というよりは、強烈に動的な生命体。

マンションのように見えない、
有機的な曲線に包まれた幹、葉、茎、根、球根を持つ建物は、こうして生まれました。

外観は有機的なフォルムで、自然を模したものですが、室内も同様にオーガニックに仕上げてあります。天井、床には、無垢材が使用されている。

だから、室内は、自然に包まれているかのような穏やかな空気が流れています。

リノベーション以外の賃貸マンションでは、珍しいでしょ？

そして、建物を優しく包む幹、葉、茎、根、球根から漏れる光。

朝、もう起きる時間だよって、そっと優しく頬をなでる木漏れ日。
疲れた体をそっと包んでくれるような木漏れ日。

不思議。マンションの一室なのにね。植物の体内にいるような不思議な感覚。

なんかね、ここに、これからの賃貸物件のヒントがあるような、そんな気がします。
大量生産、大量消費に逆行する新しい方向性。

クロスとか、塩ビタイルとか、化学物質まみれの部屋に住むのが嫌な方。
街に暮らさざるを得ないけど、いつも自然を感じていたい方。

ほんのり希望の香りのするステキな物件あります。