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保育園を卒園する君たちへ。

愛娘の保育園の卒園アルバムを作る時に、
少しスペースが空いたからと言って、卒アル制作担当をしている嫁からオファーがあった。
何か書いてよって。

まさかの裏表紙。
まさかの大抜擢。
僕は、あの頃の記憶なんて朧気で、最初は何を書こうかなと悩んでいたけど、
僕は、親の気持ちしかわからないから、親の気持ちを書こうと決めました。

一筆書きのように、3分程度で書き上げたものだから、
ホントは、手直ししたいんだけど、初期衝動、原文のままで掲載します。

保育園を卒園する君たちへ。

おめでとう。

おめでとうって言われても、ひょっとしたら、君たちは、今、悲しいかもしれないね?
大好きな先生や友達との別れもあるだろうから。

そりゃ、そうだ。
今、君たちにとっては、今がすべてだ。

でもね、悲しいかな、大きくなったら、
保育園時代の記憶なんて、夢の中の出来事のように朧気だ。

三つ子の魂百までっていうから、超多感な、大事な時には変わりない。

でも、そんな事より、今から、大事な事を伝える。

心配するな。

今、これを読んでもらってもね。
今、意味なんて、わからなくていい。

僕たち、すなわち、君たちの親。
僕たちも、幼少の記憶なんて、それこそ、朧気だ。

だから、君たちを見て、こういう事だったんだなって、
大人になって、親になって、初めてわかる。

朧気な記憶を繋ぎ合わせて、誰が、いつも側にいてくれて、
誰が、僕たちを愛してくれていたかに気づく。

忙しい仕事の隙をついて、
小さなカメラの向こう、小さなカメラのファインダーを必死に覗いて、
最愛の我が子を追う、優しい目。

僕たちは、他の誰でもない、親に愛されて、大きくなったんだって。
きっと、わかる時が来る。

大きくなって、君たちが親になった時に、このアルバムを見返して欲しい。

そして、君たちが、愛された分、君たちの子供たちを精一杯、愛してやって欲しい。

いつか、君たちが親になったとしたら、きっと、わかる時が来る。

わかる時まで、このアルバムを大事に取っておきなさい。

世界中の誰より、君を愛する君の親より。