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2024-05-31
最優秀助演建物賞だってさ。
いきなり言うよね。失礼じゃない?
なんで助演なの?主演じゃないの?主演は誰なの?
まずは、ここの話をしようね。
このビルは、元々、友禅業をされているオーナーさんの本社ビルなのよね。
そして、その後ろに染工場がある。
10年前くらいかな?確か、この本社ビルの1階と3階の募集の依頼をいただいたんだな。
オーナーさんは2階のみを事務所として使われるという事で。
当時、まだまだ、壬生という場所に、今ほどスポットライトが当たっていなくて、また、3階は事務所スペースなのに、床が畳仕様だったりと、そこを事務所として借りる必然性が、今より遥かに少なかったように思う。だから、事務所区画は、なかなか決まらなかったんだ。
1階は、お店として借りてもらっていた時期もあったんだけどね。
そんな中、後ろの染工場が閉鎖される事になったんだよ。
その染工場の立ち姿の美しさに魅了されていた僕たちは提案させてもらった。
今の姿を生かし、昔からこの建物に受け継がれ続けている
モノづくりの精神を未来に繋ぐ建物として、染工場を再生できないかと。
たくさんの思いが込められている建物を残したい。若い人達が一生懸命、モノづくりに励む姿を応援したい。というオーナーさんの想いをのせて、染工場は約9年前にリノベーションをされた。
役目を終えた染工場は、11コのアトリエ、オフィスの集合体に生まれ変わった。
その名は『UN』
その瞬間から、後ろの建物、つまり、染工場が完全に主役になっちゃったわけだよ。
僕やオーナーさんの気持ちも『UN』にくぎづけなわけ。
このビルはなんだか、蚊帳の外だった。
今から思うとさ、そもそも、モノづくりの現場としての主役は後ろの建物、染工場だったのかもしれないね。
2年ほど、あんまり、誰にも振り向かれなかったビルに、その後、何が起きたかと言うと、面白いリノベーション物件『UN』の前に建っていて、連動性を期待できるという理由で、1階にお店が入ってくれたんだよ。
そして、本来、オーナーさんは2階を事務所として使われていたんだけど、
自分たちは3階に移り、2階を貸される事にされた。
ちなみに、以前、この2階を借りていた方は、そもそも『UN』の入居者さんなんだな。
『UN』の前に建つビルの可能性に早くから気づき、そこを借りて、自ら汗を流して、リノベーションされた。
だからさ、このビルは、建物こそ、染工場の前に建っているけど、ストーリー的には、完全に脇役なんだよね。何かあると、すべて先に『UN』の名前が出てくる。
でもね、当時、全然、注目してもらえてなかったのに、『UN』のリノベーションのおかげで、1階に店が入って、2階も借りてもらえて、室内をリノベーションしてもらった事により、その価値が『UN』に近づいてきたんだよ。
という事で、そのビルとしての生き様、このビルのストーリーとここに関わってくれた人たちに敬意を表して、最優秀助演建物賞を送りたいと思います。
物件名 | NSビル |
---|---|
タイプ | - |
面 積 | - |
家 賃 | - |
共益費 | - |
礼 金 | - |
敷 金 | - |
保証金 | − |
更新料 | - |
駐車場 | 共用あり(短時間の来客、積み降ろし専用) |
所在地 | 京都市中京区壬生相合町67-1 |
交 通 | 阪急電鉄京都線 大宮駅 徒歩9分 |
構 造 | 鉄骨造3階建 |
完 成 | 1984年8月完成 |
入居時期 | - |
取引態様 | 仲介(※成約の際、仲介手数料として成約賃料の1ヶ月分(税別)が必要になります。) |
備 考 | ※流し、トイレ、エアコンあり 再契約手続料:55,000円(内税10%、5,000円) 火災保険加入要 退去時の敷引(返還されない敷金)は賃料の1ヶ月分です。 アトリエ、オフィスに適しています。 ルームシェアや業種に関しましては、お気軽にご相談くださいませ。 〇NSビルにご入居いただいている業種 1Fイタリアンレストラン 〇UNにご入居いただいている業種 カメラマンの写真スタジオ兼オフィス×2、陶芸工房、ワインショップ、料理教室、設計事務所×2、アクセサリー工房、手作りリュックの工房など |
情報更新日 | 2024年5月31日 |