2016-04-27

吾輩。

吾輩はマンションである。
名前はまだない。

吾輩には六人の人格がある。

アジアン、モダン和風、ホワイト、アーバン、プロバンス、バリ。
建物全体でも、わずか六室しかないのに、その六室にそれぞれのコンセプトを授けられた。

愛を感じるでしょ？
飼い主様の。

巷に溢れるマンションなんて、数十戸ある一棟の建物でも、
大したコンセプトもなく、建てられてる。

………………………………………。
はい。僕は何も言ってません。

まず、お伝えしたいのは、マンションなのに、ホントに名前はない。
それだけでも、規格外。
それだけでも、期待感、にじみ。

あと、お伝えしたいのはね、全六室六コンセプト。
これだけ聞いちゃうと、
はちゃめちゃな感じなりそうな感じ、にじみ。
でもね、かといって、バラバラな感じはしない。
どこか、統一感のある仕上がり。

それはなぜかと尋ねたら、
そのすべてが、類い希なるセンスを持ったオーナーさんによって、
悩みに悩み抜いた果てに生み出された六室。

よく、バンドであるやつだ。
歌うべき人が歌えば、それぞれのバンドの曲になっちゃうアレだ。

二人での入居も可能です。
確かにね、二人で住んだりしたらさ、
多少住みにくさは、感じるかもね。

あとは、
このくらいの賃料で普通のマンションに住むか。
少し狭いけど、感度の高い空間を選ぶか。
あなた次第。

何か、わかんないよ。
下鴨だからか、わかんない。

ここは、空気感がいい。
それに尽きるな。