2021-05-25

トキハナタレテイルーム。

ここに行ったのは、お客さんと部屋探しをしていた時、偶然、この部屋の情報が出てきた事がきっかけ。

でも、行くまでは、半信半疑よ。もちろん、間取り的には面白そうなんだけど、その辺のウェブサイトにある写真では、本質はつかめないしね。行ってみないと、目で見てみないと、肌で感じてみないと。

で、いざ、案内に行きました。

物件の看板や集合ポストからにじみ出る、普通じゃない感。

そして、部屋に入って思ったな。
あー、なんか、いろいろ解き放たれているなーって。

解き放たれポイントを挙げていこう。

もちろん、前提としてね。この辺り限定で、お部屋探しをする人は、そんなに多くはないと思うのよね。
交通の便とか考えてもさ、それはそうだよ。

そもそも、そういう立地で、リノベーションをしようという姿勢。
まず、これが素晴らしいじゃない？トキハナタレテイルー。

直しても、お客さん来るかな？とはならなかったという事だ。

そして、そういう立地の結果、眼前に広がる窓からの眺望は、街中じゃそうそう見られない。
広い空と緑が醸し出す抜け感。トキハナタレテイルー。

いや、でも、それだけでトキハナタレテイルームなんて大それたタイトルは付けないよね。

直し方や間取りのプラン。ここからが本題だ。

そもそもの前提として、賃貸物件は、多くの人に好かれなきゃいけない。じゃない？できるだけ多くの人から嫌われてはいけない。だから、多くの人が使いやすいようにと、プランが考えられる。あとは、どれくらい多くの人に好かれたいか、どれくらい多くの人に好かれないといけないのかの匙加減。そう、どれくらい尖らせるか、少し丸みを持たせるかなど。現実的な使いやすさや、どれくらい普通と言われる要素を取り入れるか。わかりやすさとも言うのかな。

いやー、そんなこんなの事情から、完全に解き放たれていたな。トキハナタレテイター。
誰がやったんだろう？ひょっとして、この部屋は、誰かが自分のために直したのかな？とか思うレベル。

きっと、それくらい使う人が限定される。逆に言うと、使う人の姿が思い浮かぶのよ。特定の誰かを思い浮かべて、直した？ってくらい。だって、これを見ながら、ビビビと来ている人いるでしょ？

これって、僕がいつも言ってる逆ブランディングだと思うの。

来て欲しい人に来てもらうためにする事をブランディングとか言うよね？

逆に、来て欲しくない人が来ないようにする事、そうする事により、来てほしい人に来てもらえるようになる事。僕は、これを逆ブランディングと呼んでいる。

それだな。

あーなんだろうなー、そもそも、リノベーションという言葉そのものからも解き放たれてんじゃねえの？そんな可能性さえも感じさせる美しく、そして、潔い部屋がありましたので、ご報告までに。

最後に、部屋を見て、値段を見て、超いいけど、立地がなーと思ったあなた。
そんな方は、ぜひ、僕のカウンセリングを受けてください。

もう一度、胸に手を当てて、考えてみてください。
数ある希望条件の中で、立地の優先順位が高くなりすぎていませんか？

アナタガ、ホントウニノゾンデイルモノハナンデスカ？

アナタニトッテ、ホントウニタリナイモノハナンデスカ？