2016-08-18

一乗寺オールインワンベース。

久しぶりにオーナーさんから連絡をいただきまして、
久しぶりに訪れました。

元々は、1Fはショップorオフィス兼居宅、2F、3Fは、居宅。
そういう設計。

6年前くらいかな。
この102号室を仲介させていただいた。
アトリエ兼ショップ兼居宅。

その時に何かこの場所の可能性が見えた気がしたんだ。

建物がある場所は、サブカルの聖地、左京区の一乗寺。
近くには、恵文社一乗寺店やオシャレなカフェ、雑貨屋さん。

折角、こんな場所にあるポテンシャルの高い建物なのに、
普通にマンションとして使うなんて、もったいない。
一棟ごと、アトリエやショップやオフィスをしながら、住める場所にすれば面白いのに。

オーナーさんに説明して、上の階にも、徐々にお店が入りだした。
最近の状況は詳しく知らないけど、きっと、まだ、その途中だ。

写真を撮りに行った時、
偶然にも、その6年前に102号室に仲介させてもらった若者（※当時）と再会した。
今は、隣の101号室が、彼のアトリエ兼ショップ。ちなみに、家は別だ。
しかも、近々、移転するんだ。着実にステップアップ。

当時から、彼は純粋な目と心で、まっすぐ未来を見てた。
とりあえずは、理想論やキレイ事なんて、かなぐり捨てて、
ショップ、アトリエ兼住まいだったら、最小単位くらいのとこに、
籠もって、向き合って、生み出して。

僕の思い描く、この建物の使い方で、見本のような奴だった。

話は変わるけど、僕は思うんだな。

結局、建物の意味や価値って、
生み出された経緯や理由や込められた想いとか、そんなんじゃなく、
デザインがどうとか、そういう事じゃなく、

今、どう使われているか、そこが問題なんだ。
今、どう使うか、そこが問題なんだ。

そういう事だと思う。

アトリエ、ショップ、住まい、そのすべてを詰め込んだ基地、オールインワンベース。
空間を素敵に使いこなすのに、用途の壁なんて必要ない。