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2024-11-06
一期工事の一棟と二期工事の一棟の募集です。
あー、この物件紹介文を書くにあたって、いろいろ考えた。ホントにいろいろ考えた。らしくない。いつもなら、さらっと書き上げるのに。自分が関わらせもらうプロジェクトは想いが強すぎて、限られた言葉で綴るのはホントに難しい。でも、その綴られた言葉でその物件を評価されてしまう側面もあるからこそ、悩ましい。
僕は、今までにも、このプロジェクトの事を散々書いて来たから、それらの文章を頑張ってまとめていたんだけど、なんか違うなと思い、この度、書き下ろします。
今、僕が一番、書きたいと思ったのは、仲間の事でした。
さて、この集落再生プロジェクトの始まりを振り返ると、2020年10月20日に、僕が偶然、この集落の前を通りがかり、ここと出会った。そして、2020年12月7日に家主さんの家のチャイムを押したところから、すべては始まる。
まずは、家主さんに、この集落の価値を伝え、どうすれば良いかのおおまかな方向性を提案する。その言葉の重みを増させるために、僕が何者で、今までにどんな集落再生プロジェクトや施設のリノベーション、施設開発をして来たかを、実際に現場に行って、見てもらう。この辺りはまだまだ最初の一歩。
それらをしながら、裏でプロジェクトの方向性のコンセプトを練る。同時にそれを実現できるプロジェクトチーム編成をする。その時はこの集落の名前はまだない。
亀岡という立地や今の集落の現状、はたまた、これから向かう方向を頭に浮かべながら、誰とやれば、うまくいくかを考える。
ごめん、ウソをつきました。まず、最初に、今回はこいつとどうしてもやりたいなってやつがいた。いや、こいつとじゃなきゃ、やれないだろうなくらいに思っていた。ここを詳しく書くと、すっげえ長くなるから、なるべくダイジェストで。
施工は、「々」を率いる、しょうきち。彼とは、ずっと前から一緒に仕事をしたかった。そして、一度、々をどっぷり体感したかった。なぜなら、こいつらは未来をつくるやつらだと思っていたから。だから、しょうきちとなら、新しい景色が描けると思ったし、今も思っている。また、集落再生には、既存の住人さんとのコミュニケーションも非常に大事だ。その人たちを知らないまま、集落を再生する事なんてできないからね、彼とならできると思った。そういうとこ、すっげえ大事にするから、彼は。ものづくりと向き合うストイックでアーティスティックな部分や周りを巻き込むパフォーマンス的に見える部分がすごく魅力的なところだから、どうしても、そこばかりが注目されがちだけど、彼の本質はそこじゃないと思っている。愚直なまでに、プロジェクトと向き合う。施主と向き合う。プロジェクトメンバーと向き合う。そのプロジェクトの建物、そのプロジェクトの建物があるまち、そのプロジェクトの建物があるまちの歴史、そのプロジェクトの建物があるまちにいる人たち、そのすべてと向き合う。彼の素晴らしいところはそういうところだと思っている。そりゃ、彼も棟梁だからさ、守らないといけないやつらもいるから、お金の事も考えてはいるだろう。でも、彼の仕事っぷりは、そんな事を忘れさせるくらいピュアで、美しいんだよ。おっと、長くなった。
そして、他のメンバーもすぐに思い浮かんだ。
今回の集落再生にはひとつの大きなポイントだと思っていた造園。これを頼んだのが、「HYPER∞RELAX」という屋号で活動しているさがちゃん。もちろんだけど、ここでは、普通の造園なんて求めていなくて、もっと原始的な緑。彼女が過去に携わった施設の緑が大好きで、満を持して、今回、オファーした。彼女がいてくれたおかげで「A HAMLET」に楽園(共用庭&焚火場)が誕生した。会った人にはわかると思うけど、さがちゃんの持つ空気感はとても素敵で、人?緑?自然?みたいな命なんだな。彼女がこれからも、この集落に増やしてくれるであろう緑と彼女がいてくれる事によって、生まれる空気感を僕らも楽しみにしている。
最後に、設計、施工もでき、僕ら個性しかないメンバーをうまくコントロールしてくれそうだと思った「Lunch! architects」のワダカンジ。もちろん彼の職能の部分に期待して、というのもあるが、プラスアルファで、全体を俯瞰で見て、時にスライムのように、家主さんを含む僕らプロジェクトメンバーの間を埋めてくれたり、バランスを取ってくれたり、プロジェクトの抜け落ちてしまいそうな隙間に気付いてもらったり、という部分を彼なりのやり方でやってくれると期待して声をかけさせてもらった。そして、何より、僕は彼の和田節とも言える彼独特の空気感が好きだし、来年に待っている三期工事から再来年の六期工事まで、彼とやれる事はまっだまだあると思っている。
それぞれの化学反応をぼんやり想像してみたり、そのひとりひとりのピースを脳内で組み合わせて、全体を眺めたときの座組が、とても、しっくり来た。そして、このメンバーのうちの誰が欠けてもいけないと思ったし、きっと、それぞれがその時に持っている自分の能力を超えた、それぞれの能力の先にある可能性の部分で踊らなければいけないだろうけど、そこまで含めて、やれると思った。だから、僕は早い段階で、この4人で進めたいなって勝手に決めてワクワクしていた。
そして、それぞれにプレゼンをして、一緒にやってくれる?って口説くターンが来るわな。ここがすごく大事。面白くねえなって言われたら、終わりだからね。だから、すごく考えた。何だったら、ここを越えられたら、プロジェクトはうまくいくぐらいのレベルのメンバーだと思っていたから。
ちゃんと一人一人、時間を取って、緊張しながら、口説かせてもらった。
その結果、家主さんを含むみんなが面白そうだと乗っかってくれたんだ。
良かった。自分がこの人とやりたいと思ったメンバーが一緒にやりたいって言ってくれるのは、とても、うれしい事だ。
喜んでる僕の心をよそに、その裏では、お金の算段もしなければいけない。次は僕の頭よ働け。だ。
家主さんのお抱え税理士さんは、お年を召された方で、こういうのをした事がなくて、家主さんが相談をしても、立て板に水の状態。だから、まず、税理士さんを紹介して、チェンジしてもらった。そこから、25年収支計画を税理士さんに協力してもらいながら、作った。初めて作った。僕の提案するプランは、大体、短くて3年、長くても7年とかで投資を回収してもらうからね。でも、今回、返済期間の家主さんの実入りを考えると、25年だったんだな。
はい、作りました。
それで、いよいよ、ゴーだな。
2022年2月、ついに、一期工事の二棟の工事が始まる。集落に住み込みで一緒に作った。
純度と関係性が大事だからね。
そして、ついに、この頃、プロジェクトチームの最後のメンバーが決まる。
「A HAMLET」のクリエイティブディレクション・広報を担当してくれている「Eat,Play,Sleep inc.」彼らは「A HAMLET」の一棟に事務所を構えてくれている。当初は、この職能に関しては、公募したんだけど、運命的な流れで、彼らにお願いする事になった。ボスは、堤くんだ。僕は、彼が「SHIKIAMI CONCON」に入居してくれていた頃から、彼に興味があった。その時から、ずっと、一緒に何かやりたいと思っていた。ついにのタイミングが来たんだ。ちなみに、今、堤くんは台湾に行っちゃってて、今、その事務所を実質守っているのは岡安さん。彼女は今、自分たちの居場所を整え、その場所をより良くするために頑張ってくれている。彼らを筆頭にした仲間たちが、僕らのエモすぎるバイブスを絶妙に抽出し、世に放ってくれている。そんなウェブサイトがこちらだ。→「A HAMLET」
2022年5月くらいに一期工事分の二棟が完成する。その頃には、有り難い事に、募集をしていないにもかかわらず、二棟とも借りてくれる人が決まっていた。
2022年7月中旬、二期工事の二棟の工事が始まる。またまた、住み込みで一緒に作る。
2022年9月末に完成し、2022年10月7,8日にオープンハウスをした。
イマココ。
僕がいろんな事をいろんな媒体で書いています。
もし、あなたが、この集落に、このプロジェクトに興味を持ってくれたとしたら、とりあえず、noteを読んでほしい。リンクを貼っておきます。今、見たら、このプロジェクトの記事を17本も書いていました。びっくり。まだ、二期工事だぜ。まぁ、ゆっくり読んでみてよ。そこにすべては置いて来たから。
・・・・・・・・・・。
おかえり。
何か、他に僕に言える事はあるかな?
ないよね。
そもそも、この集落ができてから、どれくらい経つんだろうな。
生まれてから、時は経っているんだけど、2022年7月から再生が始まったから、この集落は、例えると、今、赤ちゃんのような状態。
だからさ、一緒に育てようよって僕は言いたい。
ちなみに、この集落のゴールなんて、僕らにも見えていない。だからこそ、僕らは、あなたに対して、大きい事は何一つ言えない。
それは決して悪いコトじゃなくて、見えてない未来をさも見えているかのように語る人多いじゃない?
一見、僕らは、時にふざけたり、好き勝手、自由にやっているようにも見えるかもしれないし、無責任にやっているように見えるかもしれないけど、完全に責任を背負っている。
この集落の未来に対して。
だからこそ、僕らは決して諦めない。
この集落も、家主さんも、プロジェクトメンバーも、「A HAMLET」の入居者さんたちも、現場に手伝いに来てくれている人たちも、元からいる住人さんたちも、ここに来てくれるかもしれないあなたも。
あー、書き下ろし、長いよ。長いね。
もちろん、建物のデザインとか、どうやって作って来たかやこの集落再生プロジェクトのコンセプトとかも大事なんだけど、こんな奴らがやってんだなって思って、興味を持ってくれた人がいてくれたら、うれしいです。
こんなご時世に、こんな奴らもいるんだよ。
何が言いたいかって言うとね。
とりあえず、見に来てほしい。
今、現場は動いていないけれど、ここで、みんなが過ごして、みんなで作った空気が、そこに残っているからさ。
来て見て触れて感じてほしい。
きっと、すべてはそこから始まるから。
この文章が、そのきっかけになる事を祈っています。
※現在の入居者 14-9 NEW CRAFT HOUSE / 新工芸舎(3Dプリンターで製作したステーショナリー、インテリアのショップ)、14-17 eat,play,sleep(紙媒体、ウェブコンテンツの制作オフィス)
施主:株式会社roof planning
施工:々(野崎将太、樋口 侑美、Yuta Asota Matsuura、Yuki Mizoguchi、上村 一暁、たじま こうき、寺井 俊裕、田中芳明)、ライ電工(武藤 頼次郎)
設計・施工管理・施工:Lunch! architects(和田寛司)
造園:HYPER∞RELAX(さがひろか)
企画、仲介、管理:株式会社川端組。(KAWABATA channel)
クリエイティブディレクション・広報:Eat, Play, Sleep inc
ロゴデザイン:吉勝制作所
Webデザイン:岡本 昌太
編集チーム:池尾 優/阿部 光平/鼈宮谷 千尋/稲田 ズイキ/藤山 亜弓/田中 帆夏/川地 真史/田島瑞希
special thanks to:Hikawa Shino、Hirose Atsuko、Kanami Kawasaki、Keiko Kimura、Mitsumasa Sakamoto、Mizuki Kobayashi、Riko Yokoo、Ryo Chang Hirata、Ryota Kurokawa、Seri Hano、Ushiwo Tsukioka、Yohei Yamamoto、Yoshiyuki Uchibori、角 直弘、梶田 慎也、橋本翔、江口 琴理、細井千聖、秀平 琢磨、中野脩平、田中 圭、徳永 絵里、福嶋 一晃、並河 杏奈、堀田 樹、本上 潤一、野村 かりん、國重 裕太、15nosora、m.o.mao、oo8sakana。
物件名 | A HAMLET |
---|---|
タイプ | 14-11/14-16 |
面 積 | 約35.20㎡(約10.65坪)(14-11)/約39.68㎡(約12.00坪)(14-16) |
家 賃 | 61,000円+税(14-11)/68,000円+税(14-16) |
共益費 | 2,000円+税 |
礼 金 | 賃料の1.5ヶ月分+税 |
敷 金 | 賃料の1ヶ月分 |
保証金 | − |
更新料 | 再契約料 賃料の半月分+税/定期建物賃貸借契約2年 |
駐車場 | 5,000円/月 ※空き確認要 |
所在地 | 亀岡市大井町並河一丁目14-11、14-16 |
交 通 | JR 山陰本線 並河駅 徒歩8分 |
構 造 | 木造かわらぶき平家建 |
完 成 | 築不詳 |
入居時期 | 即入居可 |
取引態様 | 仲介(※成約の際、仲介手数料として成約賃料の1ヶ月分(税別)が必要になります。) |
備 考 | 用途:オフィス、アトリエ、ショップ、ギャラリー、もしくは、それらと住居を兼ねるもの。 設備:2口ガスコンロキッチン、トイレ、浴室(14-11はシャワーのみ、14-16は浴槽あり)、エアコン、室外洗濯機設置可 再契約手続料:30,000円+税 火災保険加入要(業種により金額は変動) 保証会社との保証委託契約要(初回:月額合計の100%、1年毎:1万円) 口座振替手数料:300円+税/月 退去時ハウスクリーニング代:25,000円+税 当建物が既存の集落内にある事をご理解いただき、近隣との協調を基本とし、まちづくりに興味があり、積極的にコミュニティづくりに参加していただける方を募集しています。 ※今回の募集区画に関しまして、先着申込順ではなく、お店の種類や職種、職能、また、集落やコミュニティへの貢献や還元を考慮し、審査をさせていただいた上で、お返事という流れになります。 |
情報更新日 | 2024年11月6日 |