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南吹田まちリノベーションプロジェクト#11

こんにちは。

覚えている?

南吹田まちリノベーションプロジェクト#10からの続きだよ。

ホワイトリリーアパートメント。

うん、誰も言ってない。うん、白ゆり荘ね。

さぁ、始まってます。

南吹田琥珀街、第三期工事。

いっつも、言うてるよな。

もはや、言い切ってやろう。

建物や建築だけでは世界は変えられないって。

いつも、世界を変えるのは、そこに集う人たちだよ。

そもそも、建物や建築は、人がそこに「いる」ために生み出されたものだろうしね。

良くも悪くも、建物や建築は人に使ってもらってもらわなければ意味がないんじゃない?って話。

だからこそ、だからこそさ、建物や建築は、ちゃんと、人のための器じゃなきゃいけないと思うんだよ。

建物や建築は、それら単体では意味を為さない。

でも、その建物の意味は、今回で言えば、このまちを変えてくれるかもしれない人たちに集まってもらえるかもしれない装置になれるかもしれないって事。

いや、ならなきゃいけない。

それこそが、このまちにある建物や建築の意味だと思う。

南吹田琥珀街にある木造のアパート「白ゆり荘」

大前提として、今回の白ゆり荘のリノベーションは、南吹田琥珀街の今までにリノベーションしてきた長屋の延長線上にあり、かつ、もう少しライトな価値観の人にも入ってもらえるような建物を目指しているという事。

まったく同じコンセプトではなく、今までの南吹田琥珀街のコンセプトに沿って、そのコンセプトの解釈をもう少し広げたという表現が正しいと思う。

その上で、そもそも、このまちのリノベーションプロジェクトで、ぼくたちプロジェクトチームがやっているのは、表現やアーティスト活動ではないのだから、すべてのデザインに理由があるべきだと思っている。

また、デザインは、ここに入ってくれるかもしれない人へ伝わる可視化されたコンセプトであるべきだと思っている。

仮に、後付けでデザインをする場合、事前のコンセプトになかったような部分のデザインが出てきた場合でも、一度、コンセプトまで立ち返り、コンセプトから再構築すべきだと思っている。

その辺りが、このプロジェクトチームではうまくいっていると思っている。

設計チームと感覚的な部分で、はたまた、打ち合わせをしての理解度、ここでの誤差が少ないように思う。

むしろ、形になった時に、さすがだな。と思う事が多い。

設計チームの話で言えば、このまちのリノベーションで求められる事は、おそらく、彼らの得意とするプラン、デザイン、仕上げではないと思う。

このまちの景色とコンセプトと設計チームと設計チーム以外のプロジェクトチームとのバランスが良い形で出ているのではないかと思っている。

もちろん、プラン、デザイン、設備の一から十まで打ち合わせをして、プロジェクトチーム全員で意見を出し合い、決めるというのは、理想なのかもしれないけれど、どうしても、みんなの思う平均のようなプラン、デザインになってしまったり、時間ばかりかかって、コンセプトとの関係なんかがぐちゃぐちゃになったり、いろいろな人の意見が入り過ぎて、根本的なところがブレたりという事が起こる。

だから、大事な事を伝えた上で、その道のプロにある程度、委ねるという行為は有効だと思っている。

もちろん、初めて一緒にやる時は、話合ったり、共有したり、の重要度はあがるけどね。

ただ、このまちでのリノベも第三期。

いよいよ、目に見えない信頼関係のようなものができて来ているじゃない。

さてさて、これらを踏まえて、次からは、具体的なリノベーションのこだわりを説明しようと思います。

表面的なプランやデザインだけを見ていてもわからない、その根っこにあるコンセプト的なモノを書きたいと思っています。

 

現在、第三期工事、白ゆり荘をリノベーション中です。完成は2021年9月下旬頃の予定です。

全8室で、用途はオフィス、ショップ、アトリエ、ホビースペース等、及びそれらと居住を兼ねるもの、もしくは居住用。

全8室中3室は浴槽付き、残り5室はシャワーのみ。全室メゾネット、ロフト付。

広さは約39㎡~約74㎡、賃料は、65,000円~120,000円+税を予定しています。※賃料については変更があるかもしれません。

写真は、2021年4月、リノベーション工事中の白ゆり荘。