※この部屋は、KAWABATA channelウェブサイトでは、初めて掲載、初めての募集になります。

京都市右京区嵯峨野に「太陽マンション」という1966年に建てられたコンクリートブロック造、全10室のアパートメントがある。

2017年に未来を見据え、リノベーションをし始めた。最初は外装と3室。
その後、2018年に2室、2023年に2室リノベーションした。

2024年3月。ついに4th wave、第四波として1室のリノベーションが完成した。
これで、10室中8室の再生を終えたわけだ。

今回、この4th waveを掲載するに辺り、このプロジェクトに関する、すべての文章を読み直した。
僕は、このプロジェクトに関わらせてもらい、たくさんの事を学ばせてもらっているなと再認識した。
今も自分が話す内容に出てきたりするフレーズはここで生まれたのか、とか、こういう考え方はここで生まれたのか、とか。

今という瞬間に、初めて思った事を書くから、うまく伝わらないかもしれないけれど、
人は背負った責任の分だけ、決めた覚悟の分だけ、成長するんじゃないかなと思った。
ひょっとして、僕だけなのかもしれないし、そんな事、みんな、わかり切っている事なのかもしれないけれど。

過去の自分が書いたこのプロジェクトの文章を読んで、その後の僕の生き方を重ねた時に、実感として理解した。

でも、今までの物件紹介文をそのままお届けして、かつ追加の文章を書くとなると、とてーも長くなるので、大幅割愛します。

もし、今までの経緯や込めた想いに興味をお持ちいただいた方は、ぜひ、文末に貼り付けたCase Studyのリンクからどうぞ。
大変、長いですが。ええ、恐縮です。

今回も、透き通るような美しい部屋を描きました。
この価格帯での賃貸マンションでは、見るコトのできないレベルを目指して。

実は、2017年のリノベーションに際して、コンセプトやテーマなんかを設定したのだが、裏テーマ的なモノがあった。
意外だな、となるかもしれない。なんだよ、意外とベタだな、となるかもしれない。

何を隠そう、KINFOLKを好きそうな女子に入ってもらえるような部屋を作ろう。というモノだ。
なぜなら、賃貸市場にビンテージな家具や雑貨の似合う部屋がほとんどないから。

KINFOLK HOMEだったかな？家や部屋だけ掲載されている本なんかも出されていて。僕は持ってないんだけど。
その中に出て来るような部屋のデザインをパクって作ろうというのではなく、そういう雰囲気が好きな女の子が好きそうな部屋を作ろう。

そういう話をした。

だから、僕ら風のKINFOLKの解釈というか、一旦、自分たちのフィルターを通して、自分たちの中にKINFOLKという概念を入れて、咀嚼して、また、自分たちのフィルターを通して、僕らなりのKINFOLKを出す。

たまに聞く事がある。部屋や空間は所詮ハコだから、というもの。
これには、諦めも入っていると思うんだな。期待しても大した部屋や空間はないって。
だからこそ、家具や照明なんかでなんとかしないといけないと。

たかがハコだけれど、されどハコだ。
ハコにできる事もあるし、ハコにしかできない事もあるだろ。

KAWABATA channelウェブサイトに出ている、太陽マンション（掲載名はコンクリートブロックモルタルリノベーションアパートメント、コンクリートブロックセカンドウェーブリノベーションアパートメント、コンクリートブロックサードウェーブリノベーションアパートメント）を見て来てください。

そうなんですよ。

そして、以前、この部屋のSNSでの投稿でも、僕らKINFOLKとオリジナルKINFOLKの間があるとして、
今回のリノベは今までの部屋より、オリジナルKINFOLK寄りな部屋が生まれそうな気配と書いてきた。

これは、僕らなりのKINFOLKがある程度、確立できて来ているからこそ、できるチャレンジなんだ。

文字通り、引退後の当時のオーナー夫婦お二人の生活を太陽のように照らし続けたアパート。

そんな建物に、今、もう一度、意味を与え、
そんな建物に、今、もう一度、命を吹き込み、
ここに暮らす人の毎日を、太陽のように照らすアパートへ。

すでに、僕の心を照らしてくれています。
そして、僕の未来を照らしてくれています。

ここで暮らす、あなたのこれからの日々も照らされるといいな。

工事が終わってもね、まだ何も完成していない。まだ何も終わっていない。
僕もあなたも建物も、ここから始まるんだ。

Case Studyのリンクはコチラ。体力に自信のある方のみ、クリックください。